☆ お気軽短編集 ☆

□三、自分の中の大掃除
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うちにはこの間まで知らなかった、そう、親も自分も知らなかった地下の扉。
その扉には長年使っていない跡がたくさんあった。埃や塵など

「へー、こんなドアがうちに在ったんだなー、入ってみるか」

扉を開けるとそこは自分家の中、ではなく、なんと黒白の…ずばり埃や塵がたまりまくった世界だった。そう範囲はでかくはない。一週間ぐらい掃除を続ければ何とかなるかもと思って、箒で擦る。するとそこの箒をやった場所はレンガの道路に変わった。もともとはレンガで出来た道路のようだ。
そして家からホースを持ってきてその辺に水を撒いてみるとレインボーな世界に変わっていく。

「こんな汚い世界…ここはどこだ?人がいないな。それより大掃除か…この作業は…」

それでも雑巾を絞って道路や家の壁、屋根からその他多数まで。そうしていくとこの暗かったような世界もカラフルになってきた。



1月1日、新年だ。自分はずっとこの世界の掃除をしていた。自分の家は親に任せていた。新年もこの世界で迎えた。しかしだ、この世界もほら、この通り。すべて綺麗になった。なんと塵もゴミ、埃ひとつ無い。見当たらない。そのまま自分は元の世界に戻ってくる。
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