鴉天狗-カラステング-
□其ノ伍
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早朝
紅が寝ていると、微かにだが、気配が動いた。
紅は今まで生きてきた経験上、気配には敏感だったのですぐに気付いた。
『(誰だよこんな朝早くにぃ…。虚はこの世界に居ないからあり得ないし……。)』
紅がその気配を探っていると正体が分かった。
『あ、この気配は小十郎だ…。こんな朝早くに何してるんだろ??』
気になった紅は、小十郎の元へ急いだ。
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