鴉天狗-カラステング-

□其ノ弐
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政「……It's Beautiful。紅、頭上げな。」





政宗の言葉に紅はゆっくりと頭を上げる。





政「俺ァあんたが気に入った。………伊達軍入り、歓迎するぜ。」




小「俺も政宗様と同じ意見だ。…歓迎するぜ、紅。」






2人の言葉に紅の表情が一気に明るくなる。






『ありがとう、政宗さん、小十郎さん!』





こうして紅の伊達軍入りは決定した。




政「あぁあと俺の事は“政宗”でいい。堅苦しい敬語もな。」



“つっても、てめぇの敬語は砕けてるがな”と笑い気味に言うと、傍にいた小十郎が声を上げる。




小「ま、政宗様!それはなりませぬ!」



政「Shout upだ、小十郎。…こいつぁ女だが…こいつは、紅は違うような気がすんだ。」




“俺をただ一人の人間として見てくれる”政宗の言葉に潜められたその気持ちに気付いた小十郎は黙った。そして…




小「政宗様がそう仰るなら。…ならばこの小十郎にも敬称はいらねぇ。」




紅を見据えて小十郎はそう言った。




『え?』




小「政宗様に敬称がねぇのに俺に敬称があるってのも変な話だろ。」





『あ、じゃぁ改めてよろしくお願いします!政宗、小十郎!』




こうして、紅の伊達軍人生が幕を開けた。




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