千年血桜 -鬼-

□0月4日
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――…1週間後







紅が新選組に迎えられてから1週間が経った。







その頃には紅は幹部の皆を名前で呼ぶようになっていた。



流石に近藤を呼び捨てにするには気が引けた紅だったので“勇さん”と呼ぶことにした。








『もう1週間かぁ…。早いなぁ。』








紅は保護という処遇を受けてあたが、剣の腕を買われ、新選組隊士として動いていた。









だが、新選組に女が居るという事は御法度。故に紅は表面上、千鶴の護衛という扱いを受けていた。








そんな紅に外出許可が出た。





紅は死覇装に身を包み町へ向かった。








『よっしゃ!!久々の外出じゃん!!一杯食べ歩こうっと(笑)!!!』







“と、その前に(妖笑)”。そう言った紅は部屋を出てある所を目指した。








そのある所とは………。





















『左之ぉ!!平助ぇ!!新八っつぁぁん!!』










紅が目指した所とはこの3人の所。







大きな声で呼ばれた3人は驚いて部屋から顔を出した。






原「おいおいどうしたんだよ、そんな大声張り上げて……。」





苦笑いをしながら言う原田。







藤「そうそう。紅はもうガキじゃないんだしさぁ。」






紅を小馬鹿にするように言う藤堂。







永「なんだ紅!!俺に会いに来たのか!!?俺も紅に会いたいって思ってたんだよ。」







紅にメロメロな永倉は鼻の下を伸ばしながらそう言った。









紅はそんな3人の言葉を無視して言った。




















『お金ちょうだいッ(笑)!!!!』






















3人「「「…………は??」」」







にこやかに手を出しながら言う紅に3人は口をポカン、と開けた。







『今から町に行くんだけど、ウチここの世界のお金持って無いしさ!!!ね(笑)??』

















ズキューーンッッ!!!







紅に笑顔でお願いされた3人はいとも簡単に心臓を打ち抜かれ、一瞬で部屋へ戻り、一瞬でお金を持って来た。







原「ほらよ、紅。これで好きなもん買ってこい。」






藤「す、少ないけどやるよッ///」





永「紅ッ!!好きなように使え!!!」






紅は3人にお金を貰ってお礼を言うと今度こそ町へ向かった。







『ありがとね!!左之!!平助!!新八っつぁん!!今度ちゃんとお礼するからさ!!!』





手を振って屯所を出ていく紅を3人は、微笑みながら見送ったのだった。






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