鴉天狗-カラステング-
□其ノ拾四
1ページ/6ページ
――…チュンチュン
鳥の囀(サエズ)りで目が覚めた紅が最初に見たモノは政宗の綺麗な寝顔だった。
紅は悲鳴を上げかけたがそこは何とか堪え、零番隊クオリティーで政宗を起こさず政宗の腕の中から抜け出した。
抜け出した紅は斬魄刀片手に鍛練場に向かっていた。
『ウウウウウチ、政宗とッ///!!』
“両想い”
そう口に出かけたが、紅は、その言葉を飲み込みただ顔を赤く染めるだけ。
そんな事を考えながら歩いていると小十郎に出会った。
『あ、………小十郎ぉ!!!』
小「!!……紅か。」
→