鴉天狗-カラステング-

□其ノ拾参
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翌日






紅は何事も無かったかのように元気に目覚めた。






いつもと違うと言えば首元にある痣とそれを隠す為の包帯。










『ふぁぁ……良く寝たぁぁ。』





欠伸(アクビ)をしながら起きた紅は昨夜の出来事を思い出す。







『……自分の母親を殺そうとするんなら、過去に何かあったのかなぁ………。』








紅がそんな事を考えていると小十郎が入って来た。






『あ、小十郎!!おはよ!!!』





小「あ、あぁ。起きてたのか。」








小十郎は持っていた桶を横に置くと手を下に付け深く頭を下げた。






所謂土下座だ。





『え!?小十郎!!?』





小「今回の事は政宗様が悪かった……。俺からも謝る。だから政宗様を許してやっちゃぁくれねぇか???」






頭を下げた小十郎に紅は微笑みを溢す。





『大丈夫だよ小十郎、ウチ、怒って無いもん(笑)』






小「ッ、そうか。……政宗様にも、色々あってな……。」







『ねぇ、小十郎………。』





小「………どうした??」









『その“色々”ってのを教えてよ。』






「……。政宗様には義姫様と言う母がいらっしゃるのだが――…。」






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