鴉天狗-カラステング-

□其ノ拾
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一面に広がる雪。





その雪を朱く染めるは………













政「………………紅???」





紅の血。






それは紅の背中からドロリ、と流れていた。





紅は瞬歩を使い政宗に覆い被さる形で政宗を庇ったのだ。





小「ッ!?政宗様!!!紅!!!」







いつきはと言うと、その光景を呆然と見ている事しか出来なかった。






『…ッ……ハァハァ……政、宗……怪我……して、ない???』





政「しゃ、喋るんじゃねぇ!!!」






息も絶え絶えに話す紅の姿。






そんな姿を見て、政宗の頭にはある事が浮かぶ。














    紅の“死”






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