鴉天狗-カラステング-

□其ノ弐拾四
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島津と慶次、紅達が飲み明かした日から数日が経った。







慶次はまつや利家に見付かっていないことを良いことにずっと滞在していた。






だが、1つ気に掛かることが…。






それは紅のことである。






どうも紅はこの地に来てからずっと泣いている模様。





目が赤く、少し腫れている。泣いていたことは一目瞭然だ。






慶次はそんな紅を心配気に見つめるがそれ以上の行動が取れないでいた。






それは未だ知れぬ紅の好い人を恐れている故であった。








慶「(ははっ。俺はこんなに臆病だったか??困ったなぁ(苦笑))」






こんな自分に少し苦笑する慶次だったが、いつまでもそんな姿を曝(サラ)す慶次では無い。






“男は当たって砕けろ”ということで慶次は話だけでも聞こうと行動を取る。






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