私はいつも泡沫を並べ
酔い痴れる 白の間に魔に
売り尽くしても尽きぬ恋情
琴の音ぽろり

『そばに居て』と
羞恥を振りかざす細い身体
耐えきる私の感傷
心はいかに

口元に細い三日月を浮かべ
蔑んだ流し目 アナタ映せば
栗の花咲く十六夜月夜
潤わない白紙の心に
求めてただけよ愛情

汚くとも愛しいアナタに捧ぐ
今宵舞台は吉原遊郭
開演焦らす技巧を召しませ
色濃い偽り びいどろの様に儚く

淡々と揺れる花びら
冷めきった視界に
映る陽炎
百合の花咲く月に笑って
抱き締めてたい私の心に
気づいているかな?恋情


微笑んで下弦の夜に
導く答えは色恋遊戯
終演香る不埒を召しませ
色恋いつ終わり?
天鵞絨のように気高く

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