見る物全て 信じられず
聞く物全て 嘘に聞こえる
触れる物全て 壊したくて
感じる物全て 消し去りたい
捜し求めた 無の世界
扉は闇の 地下室に
扉の向こう側 霧に誘われながら一歩ずつ
見えない世界へと 手探りの道を 踏み出していた
離れる物全て 未練は無くて
先に在る物全て 掴み取りたい
捜し求めた 無の世界
扉はすぐ傍に 在る事を知らずに
扉の向こう側 霧に誘われながら一歩ずつ
見えない世界へと さまよいながら ずっと探して
延ばした指先に 触れた魅惑は 甘く溶けそうで
崩れゆく理性に 身を任せながら 今 扉を開く