剣と仕事と未来と

□勧誘は突然に
1ページ/5ページ

場所は変わって喫茶店。ランチタイムを過ぎていたため客は殆どいなかった。昼食をとり、女子三人はデザートを食べ、リオバルトはデザートをボーっと眺め、レイフォンはジュースを飲んでいた。

「やあ、学園都市っていうくらいだから、来るまで学生食堂しかないかもって心配してたけど、そんなことなくてよかった」

ミィフィはケーキを頬張っている。

「マップの作り甲斐がありそう」

「学生のみの都市運営ってどんなものかと思ってたが、しっかりとしてるんだな」

ナルキも感心している。

授業時間にやっている店は少ないだろうが、それを過ぎれば、まるで市場のように活気付くようだ。

「警察機関も、裁判所もあるみたいだしな。そうだな、警察に就労届けを出してみようかな?」

「ナッキは警察になるのが夢だもんねぇ」

「ああ」

「わたしは、新聞社かなぁ。出版関係もあるみたいだから、情報系の雑誌作ってるところ探してみようかな? メイっちはどうする?」

「……お菓子、作ってるとこ」

その言葉で、リオバルトは父親のことを思い出した。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ