diary


◆小ネタ 

今日は8月3日、伊達政宗の誕生日です!
というわけで小ネタを…
本当なら昨日始めた政宗転生連載の番外編的な感じで書こうかと思ったんですが、さすがにプロローグだけしかアップしてない連載の番外編はねぇ…?と思ったので、急遽小ネタに決定しました。

新連載アンケートでも地味に人気があった義姫様成り代わりです
成り代わりなので当然、政宗との関係は険悪ではありません。
それでも良いならどうぞ…










‘ははうえ!きょうは梵といっしょに遊んでくれるってほんとう!?’

‘もちろんよ梵天丸。今日はとてもとてもおめでたい日なのですからね’

‘おめでたい日…?なんの日なの?’

‘ふふ…梵天丸が私の子として産まれて来てくれた日なのですよ’

‘梵が産まれた日…?’

‘そうよ。ですから、梵天丸─────……’










「……ん…」

「あら、目を覚まされたのですか?」



寝起きでいまいち働かない思考の中、花の香りと優しい温もりを感じて目を開いた政宗の視界に映ったのは、柔らかな笑みを浮かべ優しく頭を撫でる美しい女性の姿だった。



「気持ち良さそうに眠っていましたね」

「は、はうえ…?」

「どうしました政宗?」



ふわりと花のように笑う美しい女性…自分の実母である義姫を視界に捉えた政宗は、慌てて横になっていた身体を起こした。



「あら…」

「な、んで…母上がここに…?」

「あらあら、政宗は今日が何の日が忘れたのですか?」

「今日、は…………あ、」

「ふふ…思い出したのですね?」



今日は8月3日、政宗が産まれて来た日である。



「…夢を、見たんだ」

「どんな夢を…?」

「昔の…母上が初めて俺が産まれた日を祝ってくれた時の夢…」



その政宗の言葉に少し驚いた表情を浮かべた義姫だが、その後慈愛に満ち溢れた微笑みで政宗をふわりと抱き締めた。



「私の可愛い息子…産まれて来てくれてありがとう…」





8月3日、それは一年に一度だけ‘奥州の独眼竜’が‘ただの政宗’に戻り、誰の邪魔も無く最愛の優しい母と過ごせる日である…










 

2010/08/03(Tue) 20:01

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