青の祓魔師

□どうか許して
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「…人間とは、本当脆いモノですね」

「すみませんね脆くて」

「どうして…私の傍に居てくれないんです、」



そんな事、私が聞きたいよ。



「仕方ないでしょう、余命1週間らしいですから」

「貴女も悪魔になって下されば良いのに。そうですね、サキュバスなんて如何です?」

「ちゃんと成仏するのでご安心を」



こうして話していると自分の立場を忘れてしまう。私のおかれた、状況下を、



「私の傍に、居て下さいね」

「じゃあ、指切りだけ」



童心に帰って指切り。



1週間後、指はほどけてしまうけど、



「出来たら、貴方を惑わすサキュバスになってあげますよ」

「今の言葉、忘れちゃダメですよ?」



貴方の隣で、風に成れたら良いな。



「さよなら、メフィストさん。1週間後なんて嘘なんです。本当は…、」



悲しくて、今日なんて言えなかった私を、



どうか許して?



好きだった気持ちに、嘘はないですから、





―――

病気の女の子が書きたかっただけ。
メフィストさんは星も飛ばしてないしスキップもしてない。




11.05.17
 

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