幼馴染みのすゝめ

□thout
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上陸した島は観光で成り立つ小さな島だった。
海賊でも客は客。そんなこんなでロー達ハートの海賊団は、実に有意義な時間を送っていた。


「あ、ベポてめそれ俺のピザ…っ」
「いーじゃん別にいっぱいあるんだしー」
「だったら俺のを食うんじゃねぇ!!」


ぎゃーぎゃー騒ぎ立てながらオープンテラスのカフェで昼食をとる一行。
ベポとキャスケットがピザを取り合うのを気にすることなく、ローは店員を呼んで追加の注文をする。


「畏まりました。…ところでお客様は海賊でいらっしゃいますか?」
「ああ、そうだが」
「でしたらこの島で騒ぎは起こさない方がよろしいですよ。この島には"白の虎"がおりますので」
「「「"白の虎"ぁ?」」」


ベポ、ペンギン、キャスケットの声が被る。
店員はにこやかに言った。


「この島の海軍を統率してる少佐の異名ですよ。"虎"に目を付けられたらこの島から逃げることは出来ません。気を付けられた方がよろしいかと」
「"虎"ねぇ」


ローはにやりと笑った。軽く手を振り、もういいという意思表示をする。店員は一礼して去っていった。


「…キャプテン。因みに何考えてるか訊いても?」
「聞きたいか?」
「結構です」




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