創作
□お客様がこられましたよ
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〜お客様が来られました〜
「父上ぇ。ボク、お外で遊んできますぅ〜。」
間延びした可愛い声が後ろから聞こえた。愛しい我が子の風助が文机に向かっている父に声をかけてきたのだ。
「風助。今日はお上のご機嫌が不安定なようだから、屋敷の庭から出てはダメだぞ。」
最近では天帝の機嫌が安定していないためそこかしこで天気や空気が歪んでいる。特に今日はやけに風が落ち着かない。何が起こるかわからないため、我が家の敷地内から出ないように注意をする。我が結界の中なら危ないことはないだろう。
「はいぃ〜。お庭でいい子に遊んできますぅ！！」
今日も元気で可愛い返事が帰ってきた。
やはり我が子はよい子だと微笑ましく見送った。
ただ心配なのは・・・
「・・・次元が歪まねばよいがな。」