Library
□ルクセネ
1ページ/4ページ
「くそっ!どこにいるんだ、シャーリィ……。」
またこの言葉。
つくづく妹を大事にしてるんだなあって思う。
なんでその妹探しにオレがつきあってるのかわかんねえけど。
「セネル!
ちょっと無理しすぎてないか?
昨日からろくに休んでないし。」
「大丈夫だ。心配しなくていい。」
まただ。
見るからに無理してるのに…
「ダメだって!無理したらできることもできなくなっちまうぜ!」
「そんなこと………な……い……。」
「セネル!?」
セネルは何か言葉を発しながらこっちへたおれこんでしまった。
頭に手を当てるとずいぶん熱かった。
「熱あるじゃねぇか!
だから無理するなって言ったのに……」
オレはセネルをおんぶしてどこか休める場所を探した。
「……ルーク…」
「ん?」
「すまない…」
ほんとだ!まったく…
あれほど言ったのに。
あれ?
でもほっとけないのは何でだろう?
「いいって。今は寝とけ。」
そう言うと微かな寝息が聞こえてきた。
ちょっと首に息がかかってくすぐったい。
はっ、早くどっか見つけねえとな!