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□雷なんてこわくない?
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「ねえ、セネル〜。今日、いっしょに寝てもいい?」
そろそろ寝ようかと準備をしていたら、パジャマ姿で枕を抱き抱えているカイルが部屋にやってきた。
やけにそわそわしているのは気のせいか?
「どうしたんだ?急に……」
「あ、あのさ!今日は雷がすごい鳴るみたいだから……その………セネルが怖いんじゃないかって思ってさ!」
ギクリと身を震わせる。
なんでカイルが俺が雷を苦手なことを知ってるんだよ!
「だからさ!未来の大英雄!カイル=デュナミス様がセネルを雷から守ってあげようと思ったのさ!」
「そのパジャマ姿で、か?」
「ぱ、パジャマは関係ないだろ!?」
そうこう話しているうちに窓の外が白く光った、ような気がした。
「今のって………」
光るのと時間差で轟音が鳴り響く。
「「うわあっ!!!」」
二人とも滑り込むように布団の中へ入り込む。
「お、お前!!大英雄は雷こわくないんじゃなかったのかよ!」
「こわくなんか、ないよ?ち、ちょっと驚いただけっていうか……」
本日二回目の雷の轟音が鳴り響く。
「「うわあー!!!!」」
結局のところ、一つの布団の中で身を寄せ合って雷に震えているカイルとセネルであった。
(ほんとはいっしょにいたかっただけだけどね!)
スパーダ「あいつらなにやってんだ?」
シャーリィ「私がカイルさんにお兄ちゃんの弱点を教えたんですよ。」
リアラ「大成功ね☆」
スパーダ「Σ!!!」
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