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□ルクセネ
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何時間たっただろうか。




かれこれ2、3時間はたっているだろう。





(よっぽど無理してたんだなあ……)





依然、腕を掴まれたままのオレは寝ている白銀を見てそう思った。










「…ん……」





「! 気がついたか、セネル。」




「うん?………!!」



オレの腕を掴んでいたことに気づいたのか、すごいいきおいで離してそっぽを向いてしまった。


その頬はりんごみたいに紅く染まっていた。



「ごめん……ずっとそのままだったのか?」


「えっ!?……うっ、うん……」



「……///」




ずっとむこうを向いてこっちを見てくれない。


オレは思いきって言った。



「セネル……その……
無理しないでくれ。

オレ、セネルが無理してるの見てるのはつらいんだ…


だから、もっとオレを頼ってくれてもいいんだぜ?」



しばらく沈黙が流れて、どうしようか悩んでいるうちに声が聞こえた。




「ルークがオレの心配してくれてたこと……

敵に背後を取られてもすぐに助けてくれたり、夜寝てたら毛布かけてくれたり……

ルークがオレを気にかけてくれてたこと……

全部わかってた。


そのひとつひとつがうれしかった。

オレ、人にそんなにやさしくされたの…初めてだったから……。」


オレは消えるような小さい声を耳を凝らして真剣に聞いていた。




「だから……ルークに迷惑かけたくなかった。


このまま迷惑かけ続けて見放されたら……って思って………」



後ろ向きに話しているセネルの肩が震えている。

泣いているのがわかった。



「シャーリィを探さなきゃって焦ってしまって……それと重なって……オレどうしたらいいか……わからな…Σ!!」



気がつくと後ろからセネルを抱きしめているオレがいた。
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