お題
□苦笑い
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「……にー。」
「とうとう頭イカレたか…」
「失礼な。練習だよ、笑顔の練習。」
「何の為に」
「明日バイトの面接だからさー。ちょっとでも印象良くしないと」
「ふん。無駄な努力だな」
「人のこと馬鹿にする前に自分の心配した方がいいんじゃない？」
「あぁ？」
「三蔵だって、明後日面接でしょ？
その顔で行くつもり？」
「お前も大概失礼だぞ」
「知ってる。」
「…はぁ」
「ほら、三蔵も練習練習。」
「ざけんな。何で俺が…」
「はーい、鏡に向かってぇー…にーー。」
「……………………………………。」
「にーーーー。」
「……………………………………………………。」
「にーーーーーーーーー。」
「にーにーうるせぇ…猫かお前は」
「三蔵の為にやってんだよ私は」
「…………………………。」
「はい、にーー。」
「………にー。」
「三蔵、目が笑ってない」
「お前のそれも笑ってるとは言えねぇぞ」
「……………あー。もう止め。顔引き攣ってきた…」
「だから無駄な努力だと言ったんだ」
「………言ったっけそんなこと…」
「最初にな」
苦笑い
(私たちの笑顔は苦笑い以前の問題です)
、