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□夏休みのお楽しみ
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「いや-。暑いね」

「そりゃ夏だからな」

もうすぐ夏休み。

私は幼なじみの三蔵の家でちゃっかりくつろいでいた。

「さんぞ-。アイス食べたい」

「知るか。自分で買ってこい」

「……。」

いや。このクソ暑い中わざわざ外に出てまで食べたいとは思わないんだよ。

「そういえばもうすぐ夏休みだね♪」

「…切り替え早いな」

うん。それが私の取り柄ですから。

「小さい頃はよく一緒に遊んでたのにねぇ-。海行ったり、お祭り行ったり…」

「…ふん」

高校生にもなれば別に付き合ってるわけでもない私達は、自然と離れていった。

今日三蔵の家に来たのも本当に久しぶり。

「…また行きたいな」

「…なら行くか?」

「え?」

なんか今面倒くさがりやの三蔵から有り得ない言葉を聞いたんですけど。

「花火大会なら来週あるだろ」

「…いいの?」

「…行かねぇのか?」

「行く!!」

うん。今年の夏はいいことありそう。




夏休みのお楽しみ

(私浴衣着て行こ-!)
(…勝手にしろ)

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