貴方と居る日々

□信ずべき直感
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三蔵さん達のサークルへと着いた私達。


部屋に入ったはいいけど…


うん、さっぱりわかんない。


「…まず、置いてある物に関連性が見受けられないというか…」


双眼鏡やカメラが置いてあると思ったら、サッカーボールがあったりトランペットがあったり…(この中の誰が吹くんだ)


Σっ『落語家のススメ』!?


「…落研ですか…?」


「さすがにそれじゃ俺達断固として入らねーよ」


悟浄さんが部屋の椅子にドカッと座りながら答える。


「じゃあいったい…」


「えっとな!ここは『何でもサークル』なんだよ!」


「…アバウト過ぎるんだよテメェは」


「あはは、まぁ悟空が言ってる事も間違ってるとは言えませんけどね」


八戒さんは笑って散らかっているテーブルを簡単に片しながら言う。


「ここは『文化研究サークル』なんですよ」


「『文化研究』…?」


「そ♪つまりはサルが言った通り何でもありって事vV」


なるほど、つまりはその時興味を持った物には何でも手を出してみようと…


「…面白そうですね」


「だろ!!?」


「…活動内容を決めるのは八戒だがな」


「貴方達が意見出さないからじゃないですか」


「…いや、俺達無理矢理入らされたようなもんだしよ…」


「何か言いました?悟浄?vV」


「イエ、ナニモ…」


…やっぱり八戒さんは黒かった。(うん)


でもって悟浄さん弱っ!!


「…さっさと終わらせるぞ」


三蔵さんのその一言で今後の活動内容を決めに入る。


まぁ動いてるのはほとんど八戒さんみたいだけど。


私はさすがに話し合いまで入る訳にもいかず、部屋の窓からぼんやり外を覗く。


他の学生さん達の活気ある声、大学特有のカラーが滲み出る建物、温かい日差しと風……。


「……決めた」


「……あ?」


三蔵さんを始め、他の皆も私を見る。


「私、ここの大学受験します」




信ずべき直感

(ここなら間違いないって私の中の何かが教えてくれた)
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