SS-鳴門-

□苦労忍D
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【真夜中の恐怖】


「ひいいいいいいい!!!!」
「ナルト!!ビックリするでしょ!!しゃーんなろー!!」
「恐がりすぎですよ、ナルト君。」


現在、新生カカシ班で野宿&百物語中。まあ野宿といってもボクが建てた家の中だけどね。ナルトが暑いと煩いから恐い話をしようという事になって今に至るわけだ。


「最後はヤマト隊長。とびっきり恐いやつお願いしますね。」
「こういうのは得意だからね。任せなさい。」



――これはボクが聞いた話さ。


当時、暗部に配属されたばかりの新人でTという男がいた。実力のあったTは、どんどん力をつけ暗部に必要な存在になっていった。暗部に入って一年経ったころには部隊長を務めるほどにまで成長。しかし、その頃からTの周りで不思議な現象が起こりだした。金縛りにあうようになり、枕元にとても綺麗な女性がTを覗き込むように座っていたらしい。別に害を与えるわけではなかったので暫く放置していると、Tの体に異変が起こり始めた。金縛りにあった翌朝は全身が痛み、覚えのない痣が……。
Tは恐ろしくなり、枕元に現れる女性の正体を突き止めようとした。相変わらず金縛りにはあったが女性のことが少しづつ分かってきた。光り輝く銀色の髪、雪のように白い肌、それとは対照的な真っ赤な瞳。そしてTは女性の正体に気付いてしまったんだ。その女性は……


「俺だーーーっ!!!!写輪眼っ!!」
「「「ぎゃああああああああ!!!!!!」」」




――数分後。



「なんでカカシ先生がココにいるんだってばよ!!」
「んー?俺のヤマトが浮気してないか偵察v」
「「帰れっ!!」」
「面白そうなことしてたから驚かしちゃった☆」
「あの、隊長死にかけてますよ。」
「大丈夫大丈夫!!写輪眼で作り出した俺の世界で極上の快感を与えてるだけ。じゃ、俺たちは向こうの部屋で寝るから。……お前ら、邪魔するなよv」

カカシはテンゾウを引き摺りながら部屋へ消えていった。




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