SS-鳴門-

□苦労忍C
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【火影の策略】


「報告ご苦労。それはそうと漫才の方は順調か、テンゾウ?夏祭り楽しみにしているぞ。」
「!?」
「ん?カカシの奴から聞いてないのか?」
「どういうことですか五代目!?」


……どうやらカカシ先輩に図られたらしい。暗部新人歓迎会で漫才すると聞いていたのに何故夏祭り!?グレードアップしてるよ!!木ノ葉の中心で恥をかけと言うのですか!?先輩、あなた人前に出るの嫌いって言ってましたよね!?

「お前、何も聞かされてなかったのか。」
「はぁ……。人前に出るのを極端に嫌う人なのでおかしいとは思っていたのですが。」
「一応任務だからな。あのカカシでも断れないだろう。」
「任務なんですか!?」
「一応な。お前も知っているだろう?毎年上、中、下忍がローテーションで出し物しているのを。今年は上忍が舞台上で出し物をするんだよ。で、漫才にお前とカカシが選ばれたわけだ。」
「任務なのは分かりました。でも、よくあの先輩が漫才にOK出しましたね。」
「テンゾウと夫婦漫才して、お前たちの仲を見せつけてやれ!!と言ったら即OKだしたぞ。」
「…………。」


先輩、ボクらは夫婦じゃないです。ただの先輩、後輩です。確かに先輩に強制的に突っ込まれたことは何度もありますが、決してそういう関係ではないですよ。

「あの、五代目。断ることは……。」
「任務放棄とみなし処罰を受けてもらう。更に減俸。カカシと一緒に監禁。」
「喜んで漫才させて頂きますっ!!」
「期待しているからな。」
「し、失礼しますっ!!」


五代目だけはボクの味方だと思ったのに……!!そのうち里を抜けてやる!!と心に誓ったテンゾウであった。
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