SS-鳴門-
□苦労忍B
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【日常茶飯事】
「あの〜、先輩。一つ聞いてもいいですか?」
「何だね、ボケゾウ君?」
「…………。」
「すみません。ごめんなさい。冗談デス。お願いですから木遁発動しないで下さい。あとその顔恐いから……。」
最近の先輩は、ボクの恐怖による支配という名の躾により少しはまともな人間になりつつある。調教している者としては嬉しい限りだね。それよりボクの顔ってそんなに恐いのか?ナルトもそんなこと言っていたよな。こう見えてもモテるんだけどな、ボク。
「テンゾウ君?黙り込まれるのが一番恐いんですケド……。はっ!!俺のスウィートバナナを木遁で締め付けようとか考えてないよね!?キャー、犯されるぅ!!」
……前言撤回。この人は何も変わっちゃいねえ。四代目、今からあなたの愛弟子を串刺しにしますので、そちらで面倒見て下さい。もうボクの手には負えません。
「木遁、大樹林の術!!!!!」
「ちょ、テンゾウ!?ぎゃあああああああああああああ!!!!!!!」
――数時間後――
ハアハア……皆さん、ついに殺りましたよ!!あの害虫(はたけカカシ)を仕留めました。先輩は里の宝だから半殺し程度だけどね。一応病院に運んであげるなんて、ボクはなんて出来た後輩なんだろう。そろそろ背負っている先輩が目を覚ます頃かな。
「うーん……テンゾウ?」
「目が覚めましたか、先輩。今病院に向かっているところです。」
「さっきはゴメンね?」
「ボクの方こそすみませんでした。」
「テンゾウ大好き……とでも言うと思ったか!!雷切っ!!!!!」
「うわあああああああああああああああ!!!!!!!」
このあと病院のベッドに括りつけられ火影に説教される二人の男がいたらしい。