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誕生日 裏話 !

[四匹の狼と一匹の兎]

銀さんヨリ




「わかってますって!

愛なら頂きましたから!

ついでに燃えるゴミと一緒に

燃やしておきましたから!」




誕生日パーティーが終わり、

一段落がついた次の日。


銀さんはまるで、

金魚のフンの如く私に纏わり付く。


何だか、

プレゼントがどうのこうの

言っているようだ。




「だからー!

お前アレだろ?何か

不満みたいだったしよー‥。」




私は銀さんの話しに

耳だけを器用に傾けて

仕事の一つである掃除を

ちゃくちゃくと済ませていた。


あー煩いなぁ‥‥。

いつもはウザイくらい

私の事おちょくってくるのに

今日は何だかソワソワしてるし。


発情期ですかコノヤロー。




「大丈夫ですって。

だからちゃんと燃えるゴミに」


「お前それ本気で言ってんのか!?

てかお前俺の事

1番に嫌ってるよね!?

何?俺何かしましたか!」


「も〜〜!!

掃除の邪魔です!!

冗談も通じない人は

どっか行って下さい!!」




銀さんは

ブツクサ文句を言いながら

部屋に戻って行った。


私は雑巾がけを

ちゃっちゃっと済ませ

銀さんの部屋の前に立った。




「銀さん居ますかー」


「何だよ!! 今さら謝ったって

許さねェからな!!」



ドアをノックすると

銀さんの半泣きの声が聞こえた。


本当に貴方は‥‥。

子供っぽいのか、それとも

ただたんに幼稚なのか

わからなくなってきましたよ。




「はいはい、別にいいですよ。

けどこれだけは

聞いて下さいね‥‥。




私はあのノートだけで充分ですから。

他にプレゼントはいりません」




部屋の中から

ドタドタッと足音が聞こえてきて

バンッと扉が開いた。




「マッ、マジで?

何で?諦めはいったのか?」


「馬鹿ですね、

最後まで話し聞いて下さい」




私はフフッと笑って、

銀さんにデコピンをした。




「銀さんの愛は

充分伝わってきましたから」




銀さんは

顔を真っ赤にした後、

鼻をほじりながらフッと笑った。









(まあ使用する時は

ゴキブリ退治くらいですけど)


(何かお前俺だけに冷たいよな〜




何かすみませんでした)




⇒Next 沖田さん



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