BROTHERS of UNDER

□朝倉風斗しか愛せない理由
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『風ちゃーん!』


コンサートで3日ぶりに帰ってきた我が家

帰宅後すぐに部屋へ荷物を置き、何か飲み物が欲しいなんて思いながらリビングへ向かったら、僕の唯一の妹である絵麻が迎えてくれた


風「ただいま」

『おかえり、今回もかっこ良かったよー!』


あぁ、2日目の午後はテレビ中継してたっけ…なんて思いながら、冷蔵庫にある炭酸水を手に取って口に流し込んだ


風「バカ達は?」

『さっきまで京兄が居たんだけど、仕事で呼ばれたみたい』

風「ふーん」


絵麻と二人きりのリビングは随分と広く感じて、携帯を器用に操りながらソファーに寝転がる絵麻の横に腰を下ろした

風「なにしてんの?」

『メールとツイッター』


僕が隣にいるのに、携帯ばっか弄ってることが少し気に食わない


『あ、電話だ』

そう言って、友人からかかって来たであろう電話に出て、楽しそうに会話を繰り広げ始めた

なんだよ、僕がいるのに他の奴と楽しそうにしちゃってさ


『うんうん、次のコンサートも必ず行こう!』

『えーっ!抱かれたいっとか、まぁ気持ちは分かる』


風「!?」

突然出た抱かれたいって言葉に驚きつつ、電話の相手に嬉しそうに話す絵麻を見て、会話の内容や相手はどんな子なんだろうなんて考えながら、僕も自分の携帯を弄り始めた


そう言えば、絵麻のツイッターって見た事ないな

僕のアカウントは事務所が勝手に作っているのだが、アイドルである以上ツイート内容の規制が厳しくて面倒だから一切使用していない

まぁ、事務所が勝手にどの番組に出るとか更新しているらしいけど

とりあえず、そのアカウントを通して絵麻のアカウントを検索すれば直にヒットした


風「…えっ」


履歴を見てみれば、驚くことがツイートされてた


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絵麻 @asahina. 2日前

今日はいよいよFortteのコンサート^^
盛り上がるぞー!
この日の為にバイトも頑張ったし、
グッズも沢山買わなきゃね!!
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絵麻がFortteファン?
しかも、コンサートに来てた?


それを前提とすれば、会話の内容から今絵麻が電話してる相手が一緒に行った子で、コンサートの感想を話しているに間違いないだろう

そんな推測をしながら、絵麻の電話での発言に耳を立てた


『えー、それはヤバいって!いや、彼は案外ドSかも!』

『私の推しメンはMであって欲しい!だって、恥ずかしそうな顔とか見たいじゃん』


下ネタでヒートアップしている会話、僕がいてもお構いなしなんだ

それより、FortteでドSだのドMだの勝手な妄想をよく本人の前でしてくれるよね

絵麻の発言は流石僕の妹って感じだけど…


『フェラとかヤバって…あっ、ごめん隣にお兄ちゃん居た』


流石にその単語はまずかったかと言う様な顔をして、僕の方をチラッと見た

てゆーかさ、僕の存在忘れてたでしょ


『あ、うん…平気!お兄ちゃんも子供じゃないし!』


いや、どういう理由だよ!

きっと友達にお兄ちゃん居たのに大丈夫?って下ネタ炸裂してたことを心配されたんだろう

けど、絵麻の子供じゃないからって言う発言にツッコみたい気持ちを押さえて、僕は絵麻の携帯を取り上げて電話に出た


風「こんにちはー!」

「えっ、え?」


案の定、いきなり会話していた相手が変わりと惑っている


風「絵麻の兄貴です、妹がお世話になってます」

「あ…はい、お兄さん!?す、すみません変な会話してて」

風「全然気にしないで!あのさ、絵麻ってForteのファンなの?」

「はい!そうですよ、先日もコンサートに行ったんです」


隣で絵麻が携帯返してって騒いでるけど、立ち上がってしまえば身長的に届きはしない


風「絵麻は誰推し?」

「もちろん朝倉風斗ですよ!」

風「へぇ、面白いね」

「そうですか?ってゆうか、お兄さん朝倉風斗に声って言うか話し方が似てますね!」

風「あれっ、もしかして絵麻ってば言ってないの?」

「なにをですか?」

風「あぁ、いやなんでもない 
今度絵麻と一緒に楽屋おいで、教えてくれたお礼に会わせてあげる」

「楽屋?」

風「朝倉風斗の本名知ってる?」

「朝日奈って…えっ、えええ!!!」

風「じゃあ、詳しいことは絵麻から聞いてね」


通話終了ボタンを押して、絵麻に携帯を返そうとすればソファーで体育座りをしていた


風「あれっ、どうしたの?」

『…バカ』

風「どうして?」

『風斗推しだなんて…友達にブラコンだと思われたっ…』

風「いいじゃん、ブラコン」

『良くないもん!!』


うわぁぁと泣き出した絵麻に、流石に驚いた


風「ちょ、ご、ごめん」

絵麻がこんな風に泣いた所を見るのは小さい頃以来だったから、どうして良いのか分からなくて、とりあえず抱きしめて謝りながら頭を撫で続ける


『友達になんて言えばいいのっ…ひくっ…風ちゃんがお兄ちゃんだなんて…っ』

風「僕が兄じゃ嫌なの?」

『…そうじゃなくてっ』


顔を真っ赤にしながら顔を上げて、言葉を発したいけど発せないもどかしい表情をしていた


風「教えて」


優しく絵麻のおでこに自分のおでこをくっつけて聞いてみれば、ゆっくりと話してくれた

僕も実は相当シスコン…秘密だけど


『風ちゃんのことがっ…好き、でも…お兄ちゃんだからダメだって分かってるっ…だから、せめて学校だけでも風ちゃんをアイドルだけど恋愛対象にしたいっ

友達に風ちゃんとの恋愛の妄想話をしても…普通に許されるようにお兄ちゃんってことは隠さなきゃって…』


絵麻の紡いでくれる言葉に胸が苦しくなった


風「ごめん…ほんとにごめん」


なんで気軽に楽屋へおいでとか、誘ってしまったんだろう

自分のしてしまったことに後悔をしつつ、絵麻の本当の気持ちを知ってしまって…頭が混乱している



『ごめんね、もう風ちゃ…お兄ちゃんに近づかないから』


悲しそうに腰を上げて、僕に精一杯の笑顔を向けてくれた


風「絵麻」


絵麻が背を向けた瞬間に、後ろから抱きつく様に引き止めた


風「僕も、絵麻のことが好き…なんだ」

『えっ…』

風「もう、隠さなくてもいいよね」


背が高い分、絵麻の後ろからでも顔を近づければ簡単にキスが出来てしまった


風「ねぇ、さっき電話で話してた下ネタの妄想ってさ…僕とシたいことだよね?」

『あっ、いや…その』


再び真っ赤になって俯く絵麻を抱きかかえ、ソファに戻すと何事かと困惑する絵麻


風「でもさ、悪いけど僕 Mにはなれないかな」


そのまま絵麻の上にまたがって、何度も角度を変えてはキスを落とした

最初は頬、唇、首…そして服の首元を少しさげて胸へ



『風ちゃん…信じていいの?』

風「うん、こういうこと絵麻とシたいと思ってた」

『っ…それは優しさとかじゃない?』

風「疑い深いね、信じてよ 絵麻」


僕は耳元でこのまま最後まで行為を進めても良いか尋ねると、絵麻は顔を背けてコクリと首を縦に振った



風「可愛いよ、絵麻」

『夢みたい…』

風「今までが夢だよ、ここからが現実」


服を捲り上げて、可愛いらしい白いブラからふっくらとした年齢的には大きい方だと思われる胸に舌を這わせた


『あっ、いやぁっ』

風「絵麻って、処女?」

『…ひみつ』

風「ふーん、そっ」


射れれば分かっちゃうんだけどね、なんて思いながら絵麻の胸と唇を弄んだ


風「下触っていい?」

『うんっ…』

風「ねぇ、お願いしてみてよ」

『えっ』

風「絵麻の此処触ってって」


絵麻の手を下半身へ持っていき、自分の手で下着の上からでも充分に湿っていることが分かる密部を撫でさせた


『こんなにっ…っ』


恥ずかしのか、顔を直に背けたがる絵麻

可愛いすぎて、僕の方が保たないんだけど


風「早く良いなよ、私のびしょびしょどうにかしてって」

『なんか言葉変わってない?』

風「気のせいじゃない?ほら、はやく」


そうしてくれないと、僕がヤバい


『わ、私の…このっ、風ちゃん、もっとシて!』


どうしたのだろうか、いきなり語尾が強くなったことに驚きつつも、僕を求めてくれたことに嬉しくなる


風「よく出来ました」

『ひゃぁっ、ん』


下着を脱がすことは容易くて、それよりもソファーにシミが出来そうなくらいの愛液で潤う密部に指を這わせて、懇願するような目で見られたらもう僕の理性が吹っ飛びそうになった


グチュグチュと卑猥な音が鳴って、絵麻の喘ぎ声が凄く可愛くて、ここがリビングだなんて意識は僕の頭にはもうなかった


『んぁ、ぁぁっ、風ちゃっ、んんっ』

絵麻はどこがイイのかを探りながら、反応の良い所をみつけてはそこを集中的に攻めた


『なんかぁ、あぁ、出ちゃうっ』

風「いいよ、可愛い絵麻の姿みせて」


すると直にぴゅっと何度も透明な液体が飛び出てきて、ソファを濡らした


風「もういいかな」


実の妹へ射れることに多少の罪悪感と、絵麻に対する愛情への嬉しさで、頭がごっちゃになる

だけど、もうそんなことは…どうでもいい


『いいよ』


何かを覚悟した様な顔でそう言われ、ググっと少しづつ自身をナカへ沈めた


『…いっ、ん』

風「あったかい」

『おっきいのに…はいっちゃった』


僕が動き始めれば、自身にうっすらと血が付いていた


風「初めてだったんだね」

『えっ!ばれ…た』


なんでショックなのか分からないけど、直に快楽へ頭がチェンジしたらしく喘ぎはじめた


風「どう、キモチイ?」

『うん、あっ、ん』


パンパンと肌の触れ合う音がこの広いリビングに鳴り響き、誰か兄弟が入ってきたら一発でバレる


『風ちゃ…ん、上手なの?』

風「えっ?」

『そのっ、経験…豊富?』

風「そう見える?」

『…分からない、初めてだからっ』


快楽と不安が混じったような、なんとも言えない表情でこちらを見ている


風「絵麻が上手だって思うなら、絵麻でイメトレしてた甲斐はあったかな」

『どういう…こと?』

風「ゆっくり夜にでも、今のことを思い出しながら考えてみなよ」

『わ、わかんなっ…あっ』


ビクっと絵麻の身体が震えて、イッたことが僕の自身を締め付ける感覚で伝わってきた


風「僕も…イクッ」


寸前に自身を引き抜いて、絵麻の腹部に欲を吐き出した





・・・

情事後いそいそとキッチンからタオルを持って来て、後片付けをする僕たち


『これ、バレたら絶対京兄に怒られるよね』

風「怒られるどころの問題じゃないけどね」

『…どうなるかな?』

風「僕、この家から追い出されるか出禁だね」

『もし、そうなったら私も連れてってね』

風「もちろん、連れてくよ」


ちゅっと優しいキスを落として、片付け終えたリビングを念入りに痕跡がないかチェックしてから、絵麻が部屋へ来て欲しいと言うので部屋へと向かった


『もう朝倉風斗に恋しなくていいんだね』

風「朝日奈風斗がたっぷりと可愛がってあげるよ、お望みならば朝倉風斗でもシてあげるけどね」

『あ、それいいかも…』


がちゃっと、絵麻の部屋の扉を開ければ…


風「うわ…」

『私がForteファンになってから、兄弟の中でこの部屋に入ったの風ちゃんが初めてだよ!』


壁一面にForteのポスター、綺麗にまとめられた団扇やグッズが所狭しと部屋に飾られていた


『みてみてこれ!等身大の朝倉風斗抱き枕!』


かなりの確率で抽選になったはずの抱き枕には、僕のサインがしてあった


風「…あぁ、これサインした記憶ある」

『これの為に、何枚のはがきを書いたことか…』


遠い目をしていう絵麻、一体何枚の抽選ハガキを送ったのだろう


風「こんなの、いくらでもあげるのに」

『だって、お兄ちゃんの抱き枕ちょうだいだなんて、今まで言える訳なかったし…』

風「じゃあ、今日から家にいるときは毎晩僕の隣で寝る事にしよう」

『!!』


ぎゅっと抱きついて来た絵麻は凄く可愛くて、頭を撫でてやれば…目の前にあるポスターの自分と目が合った


風「でも、この部屋で寝るのは止めようね」

『な、なんで!?風ちゃんいっぱいなのに』

風「さすがに…怖い」


ぷーっと頬を膨らませながら、僕に視線を送る


風「じゃあ、これからForteコンのチケット友達と合わせて二枚特等席で取るからさ」

『本当に!?』


キラキラとした目で喜ぶ絵麻


あーもう、グッズもなにもかもあげたい


僕もあげたい…いや、あげたか



風「これからは、ヒミツの恋人になろうね」

『うん、風斗っ』






-朝倉風斗しか愛せない理由-
風「ねぇ、携帯貸して」『いいけど…?』<パシャ>『えっ、写真?』・・・風「はいっ、ありがと」『何したの?』風「ツイッター見てみなよ」『…えっ!?なにこれ』


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絵麻 @asahina. 2日前

大好きなお兄ちゃん
久しぶりに会えて幸せ♡

これからも応援してるよ!!
<画像添付>
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風「さっき撮った写真付きだよ」『これ炎上すると思うんだけど!アカウント凍結されちゃうよ!!』風「じゃあ、携帯弄る時間を僕に割けばいいんじゃない?あと、そのツイート僕のアカウントでリツイートしておくからね」『だめだめ!明日学校行けなくなる!!』風「ごめんねー、もう事後なんだ」『えっ!!』


END
 

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