はいびすかす

□2びすかす
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その夜



『いってぇ…幸村ウザッ』




激し過ぎるんだよ、バカ



最中に私に愛してるだの好きだの言ってるけど、ぜってぇ信じてやらない





周「海音?」



『周助、帰って来るの遅い!』



周「えっと…

どうして玄関に座ってるの?」



『鍵忘れたの』




周「あっ、またそんなに煙草吸って…

いったい何時間此処にいたの?」




私の足元に溜まる煙草の山を見て言う周助




『うーん、30分くらい』



周「えっ、今9時だよ?」



『ぅん、友達の家にいた』



周「そっか、遅くなってごめんね」





周助は家の鍵を開けて、私を中へと促した





『夕飯は?』



周「まだ食べてないの?

自分たちで食べるように、母さんからメール来てなかった?」




ランプの点滅している携帯を開くと、確かに周助の言うメールが来ていた




『周助は食べたの?』



周「うん、部活帰りに英二と食べて来ちゃった」



『そっか、コンビニ行ってくる』



幸村の家でご馳走になれば良かったな


せっかく誘われたのに勿体なかった



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