名探偵コナンT


□向日葵
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「って!!僕はなんてこと考えてっっ!////」
僕は再度、盛大に溜め息を吐いた。

仕事中にこんなこと考えているなんて、刑事失格ですよね…


「もしかして、佐藤刑事とあれからなんも進展ないんだ?」
「あぁ…そうなんだよ…。って……え!?コっ…コナンくんっ!!いつの間に!?」

いつの間にか僕の横にはコナン君が、しれっとした顔で立っていた。
「高木刑事、しばらく溜め息ついたり、佐藤刑事…って呟いたりしてたよ?」
彼は、ニッと笑うと唐突にそう言ったのだ。


「…っ!////」

いつからいたのかっ…

全然気がつかなかった…

しかも…
色々聴かれてた!?


「ちっ違うんだよコナンくん!!」
……とは言ってみたものの、僕は彼の優れた洞察力や推理力を知っている…


……。


考えた結果、コナン君をごまかすのは不可能
という結論に至った。

「コナン君…まったく君は、いつからいたんだい?」
「少し前だよ♪」
「少し…前、ね……。コナン君!!」
「なっ何?」
「このことは…佐藤さんには…」


するとコナン君は、
あはは、と声をたてて笑うと、言った。
「大丈夫だよ言わないから。ってことはやっぱり進展ないんだね?高木けーじ」


…確かに、
背中に傷のある口笛の男の事件で…
僕が入院して…
佐藤さんとッ…
ああなってから…////


全く進展ないなぁ〜…


「コナン君の言う通りだよ…はぁ、、、。どうしたらいいんだか…」


するとコナン君は笑顔で言った。
「まっ、頑張ってね!高木刑事っ♪」


そんなぁ〜…
っと言いかけてから、
僕はやっとコナン君が無責任な発言をした意味が分かった。


「高木くんっ!張り込みご苦労さまー!遅れてごめんね?ちょっと聴取長引いちゃって、」
っと、
佐藤さんが駆け寄って来て僕に言ったのだ。

「いっいえっ、全然だいじょーぶですっ!!」

思わず声がひっくり返ってしまって…
するとコナン君がフッと笑った。

「じゃっ、佐藤刑事、捜査頑張ってね♪」
「あら、ありがとうコナン君」

コナン君は佐藤刑事にそう言った後、
僕の方にも近づいて、こう言った。
「高木刑事、ふ・た・りで頑張ってね」
「コっ…コナン君っ!!…ありがとう//」


そうすると、
コナン君はそこを立ち去った。


佐藤さんは、
口元に手をあてて…
クスッと小さな笑みを零した。




―――――
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