名探偵コナンT
□気持ちに正直に…
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ノックの乾いた音が部屋に響き、奈月を現実に引き戻した。
「おい、あと1時間もないんだぞ?支度は済んだか?相手の方をお待たせしたら悪いから…さっさと準備をしておきなさい」
と…廊下から奈月の父、拓蔵が言う。
奈月は
「はい…
今支度をします…」
と言うのがやっとだった。
これから私はお見合いをする。
いや、お見合いというより…
もう既に父を含む大人の間では、結婚まで話がいっているのだろう…
本当は嫌なのに…
嫌とは言えない…
逆らえない…
そんな自分が嫌になる。
と……
なぜか部屋の外が騒がしくなっていた。
(何があった…の?)