異界の虹色。

□知らない人のために。
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ふぁて/ぜろ についての概略。
本当に概略。


・『第四次/聖/杯戦/争』を描いたスピンオフ小説。
・原作はふぁて/すていないと。(元タイトルは待夜(すてい・ないと)を英訳)



聖杯戦争とは

なんでも願いを叶える願望器である「聖杯」を7つの陣営が奪い合うバトルロワイヤルみたいなもの。
ぜろ、すていないとでの開催地は日本、作中では「冬木市」。ちなみに、元の都市は神戸。

聖杯に選ばれ、その証である「令呪」を持つ7人の魔術師がマスターとなり、“サーヴァント”を召喚する。
自分以外の陣営を倒し、残った最後の陣営の前に聖杯は現れる。

7つの陣営にはそれぞれ「クラス」が割り振られている。

・セイバー
・ランサー
・アーチャー
・キャスター
・ライダー
・バーサーカー
・アサシン

クラスが重複することはなく、また本来なら7つ以上の陣営が参戦することはない。

また、「セイバー」「ランサー」「アーチャー」は三騎士とも呼ばれ、この3つのクラスは“必ず”召喚される。
逆に言うとその他のクラスは別のもの(例:アヴェンジャー、セイヴァーetc...)と取って代わる場合がある。


サーヴァントとは

かつての英雄の魂、すなわち「英霊」を降霊し、その魂を核とした魔力の体によって現界させた存在。
使い魔として別格の最上位の存在だが、本来は召喚するときの魔力などがとんでもないため聖杯のバックアップが必要。
聖遺物によってある程度は召喚対象を選ぶことができる。

召喚されたサーヴァントにはステータスやスキル、宝具といったパラメータが用意されている。
英霊の格も影響するが、マスターの力量にも大いに左右される。
(つまり、むしろ神様に近いレベルの英霊を召喚したとしても、そのマスターがヘボい場合はどん底ステータスもあり得る)

基本的に、本来の名である『真名(しんめい)』を隠し、クラス名でお互いを呼び合う。
というのは、生前の逸話から弱点が露見してしまうことを懸念するため。
(例:ジークフリートが召喚されたとする。ジークフリートの逸話では「竜の血を浴びたことによる不死身」があるが、背中だけは血を浴びなかったため、そこを突かれて殺されたという話)
というのは、サーヴァントは逸話や功績を元にしてスキルや宝具が作られるため。
同時に、スキルや宝具の特徴から正体を看破することも聖杯戦争の戦いの一つである。

また、サーヴァントの肉体は魔力で構成されたかりそめのもの。
なので不安定であり、実体化と霊体化(別名:お化け)が可能。切り替えは任意だが、諸事情で霊体化が出来ないサーヴァントも存在する。



「令呪」とは

「聖杯」が、聖杯を手にするにふさわしいとみなした魔術師に配布する膨大な魔力の塊。
聖杯戦争に参加している証と同時に、マスターがサーヴァントに対して揮うことのできる絶対命令権でもある。
三画、すなわち3回使用することができるが、令呪を使い切ることは戦争からの脱落を意味する。
腕のどこかに赤い刺青のように浮かび上がるもの。今回の場合は必ず左右どちらかの手の甲にある。
形はマスターごとに異なり、一度現れた令呪の形は変わらない。
両者の合意によって譲渡も可能で、“物理的に腕ごと奪取する”ことも可能。
尚、聖杯戦争の監督役は今までの戦争での“使い残し”の令呪を持っていて、一存での譲渡が許されている。



冬木の「聖杯」について

本来は魔術師の悲願である「根源」にたどり着くために“御三家”と呼ばれる“アインツベルン家”、“遠坂家”、“間桐家”が作り上げたもの。
この場ではとりあえず「ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルンの体(魔術回路)を元に増幅・拡張した大規模な魔方陣」と考えてくれればよし。

尚、「根源」云々は御三家以外の魔術師には基本的に伏せられている。(もちろん、願えば叶いはする)

願望を叶えるのに用いられるのは、倒されたサーヴァントの身を構成していた魔力、およびその魂。

ただし、“人の願いを叶えるもの”であるため、第三次聖杯戦争で「この世全ての悪(アンリ・マユ)」を取り込んだことによって汚染されている。

これに願ったとすると、例えば「お金持ちになりたい」という願いであれば“金持ちの人間を殺してその財産を願いの主に譲渡”。
「世界一の魔術師になりたい」と願えば、“世界中で魔術師が滅亡し、魔術師は願いの主ただ1人になる”(=他にいないから世界一だよね!)。
そして、「世界の平和や戦争の根絶」を望めば、“人間が滅亡することで平和になる”。

というように、下手に願ったら人類滅亡とか冗談キツイわー状態。
けれど、誰もこの事実は知らない。気づいていない。訂正、アインツベルン家当主はほぼ確信(原因だから)、間桐家当主は薄々気づいている。



「根源」について

「根源の渦」とも。一般的な魔術師はこれへの到達を目指す。
むしろ、大雑把に言えば“魔術師=根源到達を目指す者”であり、“根源を目指さないが魔術を使う者=魔術使い”とも言う。


「魔術回路」について

人間の体内にある、魔術に用いるための魔力を生成する動力炉のようなもの。
生まれながらに量などが決まっている。これを持っていなければ魔術師にはなれない。
逆に言えば、これの量が多いと秀でていると見られやすい。


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