小説

□せめて…今宵
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愛しい女の声がする。

その方へ行くか躊躇う。


その声を聞けばその声を啼かせてみたいと
その白雪の肌を朱く染めたいと
その薄紅の唇を自分のものと重ねたいと
願ってしまう。

我ながら強欲だな…。
自嘲めいた笑いが出て来てくる。
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