復活
□眠れぬ夜に
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それは、ある雷雨の日の夜のこと。
骸の元に一本の電話が掛かって来た。
表示される「***」の文字に、骸は喜んで電話に出た。
「***!どうしたんですか!?あの***が僕に電話なんて!」
***はいつも、「骸?あんな変態、彼氏じゃないわ」と、相手にしていなかった。その***が電話なんて、余程の事が無い限り有り得ない。
雨の音で聞きづらい声だった。
『むく……っ、助け…て……怖い………ひっ』
「***?***!?」
それだけで電話は切れてしまった。
***は泣いているようだった。途切れ途切れに聞こえる声は、震えていた。
「今日は***の両親は居ない…まさか、変質者とか泥棒とか!?」
そう言って、骸は家を飛び出した。