復活
□10年越しの
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昼休み、私は恭弥とお弁当を食べていた。
「こら、ランボ!待てってば!あーっ!その部屋はやめろ!」
「ガハハハハ!ランボさん登場だもん…ぐぴゃっ」
いきなり入って来た牛な男の子は、入って数歩、何も無い所でつまづいた。
「あっ、危ない…!」
私が手を差し出すが、もう手遅れ。男の子は顔から転んでしまった。
その拍子に頭(髪の毛?)から何かが飛び出し、それは恭弥の方へまっすぐ飛んで行った。
「きょ、恭弥!」
それは恭弥に直撃し、ボン!と音を立てて、恭弥は煙に包まれる。
「ちょっと…何なの、これは!?」
そう言って振り返ると、牛の男の子は泣き出して走って逃げちゃったし、ツナ君もそれを追いかけて行ってしまった。
「(無責任な…)
恭弥、大丈夫?」
私は煙を手で払いながら、人影に近付く。
その影は、いつもより一回り大きい気がした。