復活
□下克上
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「次6だったら俺の勝ちだね」
クス、と微笑みサイコロ投下。トッ、とコマにぶつかり、止まる。
2。
「……」
パッと顔を上げれば彼女は満面の笑みで箱を差し出していた。
「言ったよね、一回免除って」
そんな黒笑にも負けず、彼女は言い返す。
「はい、言いました。けど、次も罰ゲームマスに止まるかもしれませんよ?選択肢は多いほうが良いんじゃないですか?」
めずらしく一理あり。
「…分かったよ、どうせ次でゴールするから関係ないけどさ」
「いえ、ツナさんは次も罰ゲームマスに止まります!」
「その自信は何処から?」
しぶしぶクジを引き、ゆっくりとその紙を開いた。
≪山本とキャッチボール≫
「いや、死ぬから」
「ファイトです!死ぬ気になれば何でも出来ます!」
「だから最早"死ぬ気"じゃなくてマジで死ぬ」
では、またゲームに戻り。
「次6だったら私の勝ちです!」
てぃあっ、と謎の掛け声と共にサイコロを投げる。
コロコロコロと転がり、机を飛び出して扉の側まで転がり続けたそれは、扉の向こうへ出ようとした時、何者かの手によって止められた。
「「あ」」