復活
□下克上
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「次…ツナさんです」
サイコロを渡すと、椅子の上で三角座り。落ち込んだ時はこれに限る(By管理人)
コロンコロンと転がるサイコロを見つめると、
6。
「なんでツナさんばっかりぃぃっ!?」
「日頃の行いじゃないかな」
「絶対違う」
淡々とコマを進めると、一回休みだね、と嬉しそうに言う。
これ以上ないというような勢いで睨みつけ、彼女はサイコロを手に取った。
「次は3。さん、サン、三」
コロン…。
3。
「…ふぇ」
「ふぇって何。あーぁ、つまんない」
とんとんとんとコマを進め、そのマスを見つめる。
「一回休み…」
「あー、そうだね。俺が休みで***が休みでー…次は俺の番か」
また淡々とサイコロを取る彼を、
「ちょっと待ったぁぁぁぁっ!!!」
と脳天に平手打ちで制し、真剣な面持ちで彼女は言う。
「今、罰ゲーム連発の哀れな不幸少女に、一回休みの神が降臨したんですよ!」
「ったぁ…、って何?哀れとか自分で言うの。一回休みの神って何」
彼の目が「可哀想な子…」から「いいかげんにしろコノヤロー」に変わりつつある事にも気付かず、彼女は数十分、一回休みの神について語り続けた。
「…というのが一回休みの神です!
はいっ、じゃあツナさんの番ですね!」
その笑顔を見れば、怒りも多少吹き飛んだ。多少。
その感情を彼は知っているのかはさておき。