復活

□モノジチ
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下校を促すメロディーが流れ始め、部活の人たちも帰路につき出した頃。

私は理科室へと足を進めていた。

……というのも、結構年配な理科の先生が、両手いっぱいにノートや参考書を抱えてヨタヨタと廊下を歩いているのを見てしまったから。


(本当……ほっとけないよ、危なっかしい)


だから、その荷物を代わりに抱えて、ひたすら階段を上っている。

時々ふらつきながら、なんとか持ちこたえて……あと1階。

そろそろ階段のシャッター閉められちゃうかも。
そう思って早足になった、その時。


「あっ」


つるっ、という効果音と共に、私の身体は宙にあった。

ノートたちがドサドサッと落ちる音。

私は恐怖に目を瞑った。
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