復活
□下克上
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カサリ、と開いたクジを二人で覗き込む。
≪3日間、ナッポーヘアーで過ごす≫
「***、引きこもらないでね」
「そのまえに自殺願望が生まれるので、大丈夫です」
危ない発言はスルーして、彼は満面の笑みでサイコロを渡す。
その笑顔を思い切り睨みつけてから、サイコロを振る。
「さぁぁぁぁんっ!!!!」
どこぞの極限お兄様並みの声を張り上げ、投げたサイコロの示した数字は、
6。
停止したサイコロから彼女に目を移し、ニコと微笑む。
彼女は涙目でコマを進め、クジを引いた。
≪獄寺のダイナマイトをトイレットペーパーの芯にすりかえる≫
「トイレットペーパーの芯…」
彼は一瞬ポカンとすると、クスクス笑い出して、
「とっ、トイレットペーパーの芯って…そんな風に見て……っ」
彼女もまた、一瞬ポカンとして彼を見ると、つられて一緒にエヘヘと笑い出す。
「だって…、円柱だし、茶色いし…」
「でも、獄寺君どんな反応するかな」
談笑を止める、冷ややかな一言だった。