満月の夜に贈る歌

□踊れ、優しい娘よ!(下)
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この学園ではワルツは人気種目のようだ。
たくさんの生徒がいる中、沙羅と暁は自分たちのブロックの場所に並ぶ。












沙羅「!」



暁「げっ」











なんと、彼らと同じブロックに姫華と歌月を発見。






沙羅「(ヒソッ)岩倉先輩、お金とか積んだら自分の好きなように順番とかって決められたりします?」


暁「(ヒソッ)まぁ、有り得なくはないが、だとしたら絶対嫌がらせだろ。」






2人がひそひそ話をしていると、姫華と歌月が近づいてきた。






姫華「あら、だいぶ貧相な装いね。
周りをごらんなさいな。」




いきなり沙羅を攻撃し始める姫華。



歌月「蝶ヶ咲、よせよ!」



歌月が姫華を止めようとする。


しかし、






姫華「『蝶ヶ咲』?


姫華かシャルロットと呼ぶ約束でしょ?」










ゾクッ











姫華の鋭い眼差しと、柔らかくも冷たい声に急にホールの空気が冷たくなった。





歌月「…すまない、姫華」



姫華「ふふっ、いいの。」












…どうしてこの人は歌月を苦しめるの?
怖がってるじゃない!






沙羅は何とか歌月を助けたい気持ちでいっぱいだったが、どうすることもできない。

















しかし、やはりこの男が動いた(笑)
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