満月の夜に贈る歌

□踊れ、優しい娘よ!(上)
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あれから、私は岩倉先輩とダンスの猛練習をするために、麻理奈と健ちゃんと昼食を共にする事も少なくなった。



暁「おぅ、桑田に桜井!

今日も夏椿借りるぞ。」



麻理奈「はい!

頑張ってね、沙羅!」



沙羅「うん!」






沙羅は弁当を持って暁についていった。







健「ちぇっ、今日も岩倉先輩と踊るのかよー

歌月も来ないし…




ダンス大会なんて早く終わってしまえー!!!」



大声で言う健にクラスメイトたちは唖然。



「まぁまぁ、終わったら2人ともまたくるよ。」


「『暴れん坊健ちゃん』も恋した蝶野さんだ。
寂しい男だな、健!(笑)」


健「うっせー!!!
黙れ、田中ー!!!」



健は真っ赤になって叫び、麻理奈とクラスの女子たちはクスクス笑う。



「そういえば、健ちゃんと麻理奈ちゃんはダンスの練習しなくていいの?」


と女子が言うと



健「大丈夫、麻理奈はタンゴのプロフェッショナル!
練習不要



健は得意気に言った。









麻理奈「健ちゃんが足引っ張らなければね。」










しーん…











オレ、麻理奈になんかしたっけ
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