満月の夜に贈る歌

□広がる輪
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今日の目覚めはとてもよかった。
多分、昨日歌月の歌声に日頃の疲れを癒されたからなのだろう。



沙羅「ふぅ…とりあえずこれで学校に1人気兼ね無く話せる友達ができたわ。」




沙羅は窓からの光を目一杯浴びて体を起こした。


上級生で才能がある人だけど、決してそれをひけらかしたりしない素敵な人。



沙羅「まさに才色兼備…」









・・・・・・;


何言ってんだろう私。




沙羅は心の中で自分に突っ込みを入れながら着替えた。




沙羅「…今日は髪の毛2つ結びにしようかな」



鼻歌を歌いながら髪を梳かしていると…








姉「何色気づいちゃってるの〜」



姉が部屋の中に入ってきた。




沙羅「げっ、お姉ちゃん!
ちょっと!人の部屋に勝手に入らないでよ!」




そんな沙羅の言葉を無視して姉はズカズカと奥に入ってきた。



姉「沙羅、髪をいじるより下着をもっと色っぽくすればいいのよ!!!
あたしが新品のやつあげるから。





あんた、あたしと同じEカップよね?」







…何を言いだすんだこの姉は。




沙羅「もう!変態!!!
何で下着なのさ!?」



すると姉はうっとりとした眼差しを向けて言った。




姉「ふふっ、つまりね…沙羅は歌月君に一目惚れしちゃったのよ〜!!!」




沙羅「はいぃぃぃっ!?
な、何でそうなるの?」



姉「だって、いつもは授業のことしか話さないのにあんた昨日は歌月君のことばっかり



沙羅は真っ赤になって反論した。


沙羅「そ、それは学校入ってから友達が出来なかったから友達の話とかしてなかったからだよ!!!」



姉「あやしい!!
動揺がみえるわよ(笑)」





姉は沙羅の初恋かぁ〜などと言いながら1人で盛り上がっている。



沙羅「もう!出ていって




沙羅は姉を追い出した。
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