モノガタリ

□盗賊団
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「ぐっ……」

「リオルを離せ!!」

ピカチュウが、リオルを掴んで離さないそのポケモンに向かって頬袋をパチパチいわせながら怒鳴った。

「おっと、少しでも攻撃する素振りを見せたら、コイツがどうなっても知らねぇぜ?」

<!!>

リオルの喉元に、紫色のハサミのような物が押し当てられる。

謎のポケモンはうろたえるピカチュウを見てケタケタ笑った。

「…お前達の目的は何だ!」

「言うまでもないだろ。俺様達の狙いはピカ!お前が持っている電気球さ!」

「電気球?でも、あれはピカチュウ専用の道具だよ?グライオン、ゴーストのお前達が持っていていたって何の特にも……」

「ああ、だからピカチュウ。お前も俺様達シャドウズの仲間になって貰うぜ!」

「ええ!?」

「光栄に思えよ!クックック―…」

目を白黒させるピカチュウ。

リオルはグライオンの目が自分から離れている内に、辺りを見回した。

<ゴーストが居ない!>

「ピカチュウ!気をつけて!ゴーストが消えてる!きっと闇に紛れて襲ってくるつもりだ!」

「えっ!?うわっ!」

ガシュッ!

「チッ!」
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