Novel 2

□手紙
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涙のキミへ


僕はいつもキミと一緒にいるよね

だから、キミが悩んでいることは大抵わかるんだ

泣いたり、怒ったり、笑ったり、考えたり……



でもね、キミがどれくらい "それ "に対して思っているのかまではわからないんだ



聞きたいよ

キミの本当の声を

聞かせてよ

いつも聞き役になってくれているキミの心の声を

僕じゃだめかい?

僕等ではだめなのかい?


安心して?

僕はキミの味方だから

いつもキミと同じ意見だとは限らないけれど

僕はいくらでも聞くから

もっと頼って?

僕等がいるから



もし、泣きたくなってしまうほど堕ちたなら

何も言わずに

手を差し伸べるよ



僕は聞き流すことが得意だから

いくらでも言ってくれてかまわない

だから

気の済むまで

力尽きるまで

泣き尽きるまで

僕にぶつけなよ



それに、僕は忘れることも得意だから

本当に辛いなら忘れさせてあげる

わざと

空気読まないで

ふざけて

遊んで

笑って

笑う




もしキミがまた

何かにつまずいたら

一緒につまずいてあげる



だから…

笑って





脳天気な僕より

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