おもちゃ箱
□□管理人の駄作置き場・6(バースディ企画)
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「成瀬さーん」
啓太は前にいる成瀬に声をかける。
「おはよう、啓太。今日も可愛いね」
「おはようございます!・・・そんな事言ってたら和希に誤解されますよ?」
「和希、ヤキモチ焼いてくれるかなぁ」
少し悲しそうな顔で、そんな事を言う成瀬に、啓太は一枚の紙を見せた。
「これ、見てくださいよ!」
嬉しそうな顔をして言う啓太に、成瀬はなぁに?と答える。
「アンケートです。これ、和希が答えたんですよ!」
「えっ!和希が?」
毎日和希にくっついているのに、そんな事、気付かなかった・・・。
成瀬はその紙に目をやった。
・・・。
・・・・・・。
「ねぇ、啓太。和希って本当に可愛いよね」
読んでいるうちに、頬が緩んできた成瀬を見て、啓太も笑ってしまう。
「・・・でも半分くらい適当に流してる気がするんですけど」
「うん。でも和希らしいなぁって v 」
恥ずかしがり屋の和希だから、答えも一見そっけないように思える。
でもその言葉の端々に本音も含まれていて。
「甘えてる所を想像してくれたって事だし、僕の事考えてくれてるし・・・僕って幸せものだよね v 」
嬉しそうな、幸せそうな顔をする成瀬に、啓太は少し恥ずかしくなる。
なんだかんだ言っても、二人はラブラブの恋人同士って事だよね。
「あっ、和希だ!和希ーーー!!」
大きな声で叫ぶ成瀬に、和希はビックリして逃げ出す。
「待ってよ、和希〜 v v 」
成瀬は和希を追いかける前に、「これ、ありがとう。じゃ、またね!」と啓太に言って紙を返す。
嬉しそうな顔をして和希を追いかける成瀬を見て、啓太はため息をつく。
「本当に幸せそうだよね」
おわり
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