創造なる語

□3333Hit御礼小説
1ページ/3ページ


『えっとー・・・確か馬鹿は風邪をひかぬという諺があったよな?』
『ひっどーっ!俺様だって人間なんだから風邪の一つや二つは引いちゃうって〜!』

そのようなたわいもない話しがするこの部屋。佐助の部屋だ。佐助は布団の上で横になっていて冷水で冷やした布を額に乗せてあり横になっている佐助の隣には才蔵が座っていた。・・・状況を見ての通り佐助は風邪をひいてしまいこのような形に至っている。症状が出たのは三日前・・・初めは咳だけしか出ず才蔵以外周りの者も佐助本人もあまり気にしていなかった。しかしだんだんと悪化していってとうとう今日倒れてしまうことになり、幸村の替わりに才蔵が面倒を診ているのだった。

幸村は『佐助は大丈夫なのか?』『悪いのか?』『治るのか?』と、才蔵と会うたびに言ってくるらしい。勿論才蔵は少しでも落ち着かせようと『大丈夫ですよ』と笑顔で言っていた。おかげで幸村はだんだん落ち着いてきている。

『三日前言ったよな?無理するなって・・・言わんこっちゃない!』

才蔵はあの時言う事を聞いてくれなかった佐助に苛立っていた。いくらもうすぐ戦が始まるからといって体調管理が出来ない忍など許されるわけがない。


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ