創造なる語

□ある日、虎の子を拾いました。
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ある日、俺様は何の気まぐれか小さな虎を拾って来た。
普通の俺様だったらその一匹に振り向かない。
でもこの日は違った。


俺様が修業の最中休憩しているとそれはやってきた。オレンジ色の体毛に黒のラインが何本も引いてあってとても小さい虎だ。


クーンと甘えるような声を出して俺様に擦り寄るそれはフサフサでとても温かい。

『俺様なんも持ってないよ?』


そう言って頭を撫でれば気持ち良さそうに目をつぶりごろごろと喉が鳴る。


『さてと、休憩終了!お前もさっさと親のとこにかえりな。』


そういうとすっと立ち上がり佐助は修業を再開した。



















『ふぅ・・・今日は終りにしよっか。』



気が付けば夕方で辺りはオレンジ色にキラキラと輝いていた。
帰ろうと足を動かそうとしたら足になにかが当たっている感覚になる。
ん?と足元を見るとそこには昼にいたあの小さな虎が纏わり付いていた。


『お前まだ帰ってなかったの?』


そう言うとペタンと座りだす虎。

『早く帰らないと親のとこに帰れなくなるよ?』

よいしょと座ると小さい虎は待ってましたといわんばかりに佐助の膝の上に乗った。
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