創造なる語
□ゆきむらといっしょ!
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『ふぅ・・・ところで・・・あの二人は一体何者でござるか?』
まだ着流しを一人で着れない為佐助に手伝ってもらっている最中に聞いてみた。どうやら佐助は某用の着流しを作ってくれたらしくちゃんと尻尾ぐらいの大きさの穴がお尻のところにぽっかりと空いていた。
『あれ、旦那。名前聞かなかったの?・・・はい。後向いて!』
言われるがままにくるりと後を向き、帯を結んでもらう。
『・・・聞きそびれたでござる。』
『旦那らしぃ〜・・・はい!できた。』
某は佐助の前に座る。
『いい?左頬に切り傷がある人は片倉小十郎。で、右目に眼帯してる人が奥州の主・・・伊達政宗だよ?』
『なっ!あの眼帯をしている者は一国の主なのか!?』
『うん。一応。』
『一応!?』
『あれでも国一つ治められるのは片倉さんのおかげってのもあるんだよ?・・・要するに、片倉さんは竜の旦那のお母さ『Stop!!佐助!!!!!』
『何話してるんだ猿飛・・・』
つい話に老け込んでしまったらしい・・・いつの間にか政宗殿と片倉殿が居た。
『てめぇ・・・言いたい放題言いやがって・・・』
政宗殿は殺気立って今にでも佐助に噛み付きそうな勢いだった。