創造なる語
□ゆきむらといっしょ!
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『旦那。』
上から佐助の声がした。
怒られる。
そう思った。
『佐助・・・』
『ごめんね旦那。』
『ぇ・・・』
何故佐助が謝る・・・?
謝るのはこっちなはずなのに・・・。
『謝るのはこっちだ!』
声が震える。泣きそうだ。
『某は佐助の事を考えておらんだ・・・某の為に佐助のお金で団子を買い、腹が一杯になるまで食べさせてくれて・・・!』
『旦那・・・』
『そんな事などお構いなしに某は佐助に馬鹿と何度も言ってしまった!・・・本当にすまぬ佐助ッ!!!!!』
某は力いっぱい叫ぶように言った。
暫く静寂が続く。
『俺様はお金なんか気にしてないよ。』
『ぇ?』
帰って来た返事はそれだった。
『では何故・・・』
『俺様はね・・・?旦那が団子を食べ過ぎて体壊しちゃうといけないからお預けしたの。だからお金の事は全くきにしてないんだよ?』
子供を宥めるように言い聞かせるそれは不思議に安心感を抱く。
『さすけぇ・・・』
白い煙が舞ったと同時に虎から人間へと変わり佐助に抱き着いた。
『わー!いきなり人間にならないでよッ!?首折れるーッ!!!!!』
顔をぐしゃぐしゃにしながら某は佐助に抱き着き佐助の話など聞いていなかった。
『・・・せめて服を着なさーーい!!!!!』