創造なる語
□ゆきむらといっしょ!
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『佐助の馬鹿!もう知らぬ!』
『あッ!旦那!』
そう言い捨てると俺様から走り去ってしまった。
・・・なにこの取り残された気分。
『まぁいっかぁ・・・』
静かになった部屋にゴロンと横になって静かに目を閉じた。
『佐助の馬鹿馬鹿馬鹿ッ!!!!!』
てくてくてくと小さな歩幅で城下町を歩く某。
某に擦れ違う人達が某の姿を捕え目で追われるが。佐助の事で頭がいっぱいだった為そんなことには見向きもしなかった。
『何故団子をくれぬのだッ!』
『Ah〜?団子が欲しいのかチビ?』
『人間の言葉を喋るのか?コイツ。』
不意に上から声がした。
どうやら二人連れのようだ。ゆっくり上を向く。
『団子なら買ってやる。ついてこい。』
『まっっっことにかたじけのうござる!』
団子を馳走になった後、某は二人に礼を言った。
初めは怖かったが意外と顔に似合わず優しくしてくれた。
『You are welcome...気にすんな。』
にしてもなー・・・と呟くと某をつんつんと突いた。
『おまえ本当に虎のチビか?後で人間が喋ってるんじゃねーだろーな?』
少し苛立ち失礼なっ!とほえるとつっついてくる指にかぷっと甘噛みした。
『某は某でござる!』
『てめぇ政宗様に何しやがる。』
『Sorry・・・JokeだJokeそんなにくいつくなってチビ。』
『某はてめぇでもチビでもござらん!幸村でござる!』