創造なる語

□Party Life!
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『足りねぇならここに置いておく。』


団子を机の上に置きスッと立ち上がる。


『政宗殿?』
『俺はまだやってねぇことがあるからな・・・それ済ませねぇと小十郎に大目玉だ。』
『わかり申した。』



『・・・それ食い終わったら風呂入って寝ろ。』




政宗は黒幸村の頭をわしゃわしゃと撫で部屋を後にした。























深夜。
皆が既に寝静まった頃。
一人。なかなか眠れない人物がいた。







『政宗殿。』





黒幸村だった。
住み慣れていない環境だった為だろう。目を閉じていても眠れなかったらしい。





『起きておいでか?』





襖を隔てた向こうは政宗自室だ。起きているなら声は聞こえている筈。




『・・・・・・・・・・・・』




しかし返事は帰ってこない。仕方ないと部屋へ戻ろうとした。



『―・・・入れ。』
『!』



政宗は起きていた。


『失礼致す。』


そろそろと黒幸村は部屋に入る。政宗はデンッと座ってこちらをじぃーと見ていた。


『こんな真夜中にどうした?』
『・・・・・・・・・』


黒幸村はただ黙っているだけだ。







『HA!どうせ一人が怖くて来たんだろ?』
『なっ!』




図星だった・・・らしい。
いくら表で意地を張っていても幸村は幸村。同じだから。



『赤い方の幸村もそうだったぜ?・・・あいつは素直に怖いって言ってたけどな!』


ケラケラと笑う政宗。
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