絶望部屋 弐
□救いなんか、ない。
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(だれか、たすけて)
溺れていく
自分の不甲斐なさに。
貴方に依存していることを否応なしに自覚して。
(まだ、駄目なのか)
いいかげんにしなければ。
もう貴方はいないのだから。
わかっているのに
自重できない
押さえきれない。
求める救いはたった一つ。
でも望みは叶わない、絶対に。
「絶対」がない筈のこの世の中で
「絶対」だと言い切れる不思議。
あの手を手中にできないのなら
誰だろうが変わりない。
そうして行為に溺れて
自分自身に絶望した。
終